和歌山県では秋になると、各地域で古くから受け継がれてきた伝統的なお祭りが開催されます。
なかでも10月は、勇壮な「四つ太鼓」が町を練り歩く御坊祭や、全国的にも珍しい「笑い」をテーマにした笑い祭など、和歌山ならではの秋祭りを楽しめる季節です。
だんじりや獅子舞、神輿、伝統芸能など、地域によって見どころが大きく異なるのも和歌山の秋祭りの魅力。
今回は、2026年に訪れたい和歌山の秋祭り6選をご紹介します。
2026年|和歌山の秋祭り開催時期一覧
| 秋祭り | エリア | 2026年の開催時期 |
| 御坊祭 | 御坊市 | 10月4日・5日 |
| 丹生神社例大祭(笑い祭) | 日高川町 | 10月11日 |
| 印南祭 | 印南町など | 例年10月上旬 |
| 須賀神社の秋祭 | みなべ町 | 例年10月上旬 |
| 熊野速玉大社例大祭・御船祭 | 新宮市 | 10月15日・16日 |
| 伊太祁曽神社の秋祭 | 和歌山市 | 例年10月中旬 |
※開催日時や祭礼内容は変更される場合があります。お出かけ前に各自治体・神社・主催者などの最新情報をご確認ください。
1.御坊祭|御坊市
和歌山の秋祭りを訪れるなら、ぜひ一度見てほしいのが**「御坊祭(ごぼうまつり)」**です。
御坊市薗にある小竹八幡神社の祭礼で、毎年10月4日に宵宮、10月5日に本祭が行われます。
昔から、
「人を見たけりゃ御坊祭」
とうたわれるほど多くの見物客を集めてきた、御坊・日高地方を代表する秋祭りです。御坊市によると、この地域の同じ様式の祭礼のなかでは最大規模とされています。
開催日:2026年10月4日(日)・5日(月)
主な場所:小竹八幡神社(御坊市薗)・氏子地区・煙樹ヶ浜のお旅所など
御坊祭最大の見どころ「四つ太鼓」

御坊祭を象徴する存在が、一般に太鼓台と呼ばれる**「四つ太鼓」**です。
若衆たちが力を合わせて四つ太鼓を担ぎ、その上には白塗りの隈取を施した乗り子たちが乗り込みます。
町を練り歩く姿はもちろん、小竹八幡神社で繰り広げられる祭礼は迫力満点。
さらに御坊祭では、10組の氏子組によって、戯瓢踊(けほんおどり)・奴踊・雀踊・獅子舞など、さまざまな芸能が受け継がれています。
「大きな太鼓台を見るだけのお祭り」ではなく、地域ごとに受け継がれてきた衣装や踊り、音楽などにも注目すると、より御坊祭を楽しめます。
2026年、御坊祭が和歌山県指定無形民俗文化財に
そして2026年、御坊祭に大きなニュースがありました。
2026年3月18日、「御坊祭」が和歌山県指定無形民俗文化財に指定されました。
御坊祭には、江戸時代以降に各地で流行した用具や芸能などが取り入れられ、現在の特色ある祭礼様式が形成されたと考えられています。
祭りに使われる用具や芸能、四つ太鼓、行事の進め方、氏子組の組織などには、御坊・日高地域の歴史や暮らし、信仰との深い関わりが残されています。
いつもの秋祭りとして親しまれてきた御坊祭ですが、地域の大切な文化として改めて評価された2026年は、御坊祭を訪れる絶好の機会ともいえそうです。
2026年はSairei主催「御坊祭フィールドワーク」も開催!
2026年には、御坊祭をただ「見る」だけではなく、**祭りを支える人や仕事、歴史を知ってから実際の祭りを体験する「御坊祭フィールドワーク」**も企画されています。
テーマは、
「知らないまちが、少しだけ自分のまちになる日。」
当日は、創業80余年の「そめみち染物旗店」の工房を見学。
御坊祭の歴史や各組の特徴、その日の見どころなどについて事前にレクチャーを受けてから、徒歩で祭会場へ向かいます。
知識を得てから実際のお祭りを見ることで、初めて御坊祭を訪れる方でも、四つ太鼓や衣装、各組の違いなどをより深く楽しめます。
観覧後には参加者や地域の方との交流会も予定されています。
開催日時:2026年10月4日(日)17:00〜
会場:そめみち染物旗店(和歌山県御坊市島644-3)
募集人数:20名(先着順)
参加費:5,000円
参加者には、好きな文字を最大3文字まで入れられるSaireiオリジナル木札も用意されています。
御坊祭を初めて見る方はもちろん、「毎年見ているけれど、祭りの歴史や文化まで知りたい」という方にもおすすめです。
詳細・申込みは、Sairei公式Instagram(@sairei2026)をご確認ください。
Saireiは、御坊・日高に受け継がれてきた祭礼文化を次の世代へつないでいくとともに、地域外の方にも祭りの背景やそこに関わる人々を知ってもらい、地域と関わるきっかけをつくることを目指して活動されている団体です。
今回のフィールドワークも、御坊祭をただ「見る」だけではなく、祭りを支える人や仕事、歴史を知ったうえで実際の祭りを体験してもらうために企画されたものです。
2.丹生神社例大祭「笑い祭」|日高川町

全国的にも珍しい秋祭りとして知られているのが、日高川町の丹生神社で開催される**丹生神社例大祭「笑い祭」**です。
その名の通り、主役は「笑い」。
神様の集まりに遅れてしまった氏神さまを、村人たちが笑って慰めたという伝承にちなんだユニークなお祭りです。
祭りでは、派手な衣装と化粧をした「鈴振り」が行列を先導。
沿道まで笑い声に包まれる、ほかではなかなか体験できない秋祭りです。
和歌山県が公表している2026年度の年間行事予定では、2026年10月11日(日)9:00から丹生神社で開催予定となっています。
開催日:2026年10月11日(日)毎年体育の日の直前の日曜日
開催時間:9:00〜
主な会場:丹生神社(日高川町)
御坊市からも訪れやすいため、御坊・日高の秋祭りを巡る旅行にもおすすめです。
3.印南祭|印南町・御坊市名田地区
御坊から少し足を延ばして楽しみたいのが、印南町周辺で行われる印南祭です。
印南祭の特徴は、複数の神社・地区によって受け継がれてきた祭礼文化。
御坊市名田地区の山口八幡神社の祭礼も印南祭に含まれ、御坊市の観光情報では例年10月2日の祭りとして紹介されています。
地域に根付いた秋祭りならではの熱気を感じられ、御坊祭とはまた違った祭礼文化を楽しめます。
開催時期:例年10月上旬
エリア:印南町・御坊市名田地区など
2026年の詳細な開催内容については、お出かけ前に最新情報をご確認ください。
4.須賀神社の秋祭|みなべ町

みなべ町の秋を代表する伝統行事のひとつが、須賀神社の秋祭です。
地域の人々によって長く受け継がれてきた祭礼で、みなべ町の過去の公式行事カレンダーでも10月の秋祭りとして掲載されています。
御坊から南紀方面へ向かう途中に位置するため、秋の和歌山旅行と組み合わせやすいのもポイント。
開催時期:例年10月上旬
主な会場:須賀神社(みなべ町)
2026年の正式な開催日時・祭礼内容については、最新の公式情報をご確認ください。
5.熊野速玉大社例大祭・御船祭|新宮市

紀南を代表する秋祭りのひとつが、熊野速玉大社の例大祭です。
毎年10月15日・16日に行われ、なかでも16日の**「御船祭(みふねまつり)」**は必見。
熊野の神々が神倉から速玉の地へ来臨した様子を再現した古い祭礼で、美しい神幸船とともに熊野川を舞台に祭礼が繰り広げられます。
新宮市は「紀南地方随一の船祭」と紹介しており、2016年には国の重要無形民俗文化財にも指定されています。
開催日:10月15日・16日
主な会場:熊野速玉大社・熊野川周辺(新宮市)
神社の境内だけではなく、川そのものが祭りの舞台になるという点も御船祭ならでは。
熊野三山への観光とあわせて楽しみたい和歌山の秋祭りです。
6.伊太祁曽神社の秋祭|和歌山市
和歌山市の伊太祁曽神社でも、10月に例祭が行われます。
伊太祁曽神社は「木の神様」を祀る神社として知られ、和歌山の歴史や信仰文化に触れたい方にもおすすめです。
和歌山県の行事情報では例年10月15日に伊太祁曽神社例祭が掲載されています。
開催時期:例年10月中旬
主な会場:伊太祁曽神社(和歌山市)
和歌山市内からアクセスしやすいため、県外から和歌山を訪れる際の秋祭り巡りにも組み込みやすいスポットです。
和歌山の秋祭りを巡ってみよう
和歌山では10月を中心に、それぞれの地域で大切に受け継がれてきた秋祭りが開催されます。
同じ秋祭りでも、御坊祭の「四つ太鼓」、笑い祭のユニークな行列、熊野速玉大社の御船祭など、見どころはさまざま。
有名な観光地を巡る旅行とは少し違い、地域の人々が何世代にもわたって守ってきた文化に触れられることが、秋祭りを目的に和歌山を旅する魅力ではないでしょうか。
なかでも御坊・日高エリアでは、10月になると各地域で多くの祭礼が行われます。
ぜひ秋の和歌山を訪れて、それぞれの地域のお祭りを体感してみてください。
御坊・日高の秋祭りを楽しむならグリーンヒルを拠点に
御坊祭や笑い祭などを訪れるなら、御坊・美浜エリアに宿泊して秋祭りを巡る旅もおすすめです。
特に御坊祭は10月5日の本祭が深夜まで続きます。御坊市の公式情報でも、本祭では小竹八幡神社から神輿が美浜町のお旅所へ向かい、煙樹ヶ浜で潮かけ行事を行ったあと、午後から各組の芸能奉納が行われ、一連の行事が深夜まで続くとされています。
グリーンヒルホテルグループでは、
- グリーンヒルホテル御坊駅前
- グリーンヒルホテル美浜
- グリーンヒルホテルアネックス
など、御坊・美浜エリアに複数の宿泊施設をご用意しています。
昼間は周辺地域の秋祭りや観光を楽しみ、夜は御坊・美浜でゆっくり過ごす。
そんな**「秋祭りを目的にした和歌山旅行」**も、ぜひ楽しんでみてください。
